2/14(日)の級別検定会について主任検定員を務めさせて頂きました藤田です。
私からは全体的な講評をさせて頂きます。まずは、コロナ禍での検定会に対してご協力頂き、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
1級、2級ともに、検定員の観点としては、滑走スピードとターン弧が適正にコントロールされていること、およびターン運動中のボジショニングについて、その技能を評価させて頂いています。それを実現するために大切なことは、外脚への荷重になりますが、全体的にターン山回り部での荷重が不足している人と出来ている人の違いが目立ちました。外脚への荷重が出来ている人は、ターンのなめらかな運動が実現できていましたが、不足している方については、急激なエッジングにより、バランスを崩してしまい、ターン運動の連続性を失ってしまうシーンが見られました。特に、これからは暖かい日も増えてきます。それに伴い、雪面状況もグサグサになったり、滑りにくい場面も増えてきます。そうなると、より外脚への荷重、運動が大切になりますので、改めてその荷重、運動について見直して頂きたいと思います。
もう一点、各種目ともパラレル操作が求められている中、内脚に対する運動の不足が気になりました。ターン導入部でプルークスタンスが現れ、その結果、山回り部分でのポジショニングの崩れにつながっています。特に小回り種目について多く見られていました。ターンを急ぐことが一つの原因だろうと思いますが、パラレル操作を習得するためにシュテムターンや横滑りを活用して練習して頂きたいと思います。外脚荷重と内脚操作による両スキーの同調については、2級からエキスパートであるクラウンプライズ受検者まで、到達度や習熟度の違いはありますが、同じ技術が求められていますので、引き続き、技能の習得に向けて頑張って頂きたいと思います。
最後に、合格された皆さん、おめでとうございます!更なる目標に向かって、努力の継続に期待しています。そして惜しくも合格できなかった皆さんは、今回の検定会の結果だけを重視せずに、ご自身の努力により確実に上達している成果に対して、改めて目を向けて頂きたいと思います。日々研鑽に努めている自分自身をまずは褒めてあげて欲しいと思います。そしてまた、我々パノラマスノーアカデミーでは皆さんのレベルアップに向けたお手伝いをさせて頂きたいと願っています。またゲレンデでお会いできるのを楽しみにしています。
級別検定1級2級講評 佐藤
1級、2級ともにスキーの板を外方向に動かす操作が少なく、身体全体を傾ける事でスキーの角ずけを作ってしまった事でターンサイズが上手くいかなかったり、スキーの推進力をなかなか出す事が出来なかったように感じました。もう少しスキーの板への荷重をしっかりかけてあげてスキーを進めてあげればもっと良かったと思います。シュテムターンはスキーを動かす事が出来ている方が沢山いたと思います。動かしたスキーに荷重しながら乗り込めた方はいい感じで滑れたと思います。1級の不整地小回りは上体を下側に落とす事ができずずらして当てて回る方が沢山いたと思います。
もう少し不整地に慣れてスキーを横にし過ぎてコブに当ててすべるより、少しでもリズミカルにスキーを横方、斜め下方向に動かせるように練習するといいと思います。一級から先は不整地小回りがどの場面でもあるので頑張ってみて下さい。
級別検定2級講評 和栗
検定お疲れ様でした。今回は天気もよく視界良好の中、受検生の皆さんには最高の条件で検定に臨めたのではないでしょうか。2級検定において重要視されていたのが「板に力を伝えるポジション」「しっかりとした外足荷重」「スピードのコントロール力」です。この3つはすべてが連動して運動としての結果に表れます。今回、少々後ろ気味に荷重されてる方が多く見受けられました。ポジションのズレが外足への荷重を妨げターンコントロールを難しくさせてしまいます。板にしっかりと力を伝えて荷重することでスキーが弧を描いてくれるのですが、力が伝わってない状態からターンをしようとすると無理に身体を回してみたり内へ傾いてみたりしてしまいます。しっかりとしたポジションで外足に過重ができていた方々は結果として綺麗なターン弧と格好良いシルエットとして表れていました。それが点数にも反映していました。今回、多くの方が「合格」を勝ち取ってくれました。合格された皆さんは、これから更に楽しく格好良く風を切って滑りの上達を楽しんでください。残念な結果だった方々は上の3つのポイントを手に入れて格好良い滑りを目指してまた練習していきましょう!
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