Untitled Page 私が石井代表に出会ったのは、20年前のシーズン終了目前の清里スキー場でした。
あまりの悪雪に嫌気がさしてゲレンデ端で休んでいると、ゲレンデ上部から圧倒的な速さで滑り降りてくるスキーヤーがいました。春の悪雪などものともせずに、実に華麗に、そして美しい・・・ あれは人間技か・・・
衝撃的な滑りを目の当たりにした私は、感動して全身に鳥肌が立っていました。
後に、そのスキーヤーが「石井俊一」であり、私が唯一所有していたレッスンビデオの講師であったのを知ったのである。
何かの縁を感じた私は、(それを縁と感じるのはどうかと思うが・・・)翌シーズンからせっせとスキー場に通い始めるのである。
スキー場に通いつめたある日、休憩しようとレストハウスに向かっていると背後から「今日はお一人ですか?」と声をかけてくる人が・・・・振り返るとそこにはなんと、あの「石井俊一」が立っているではないか、知人の紹介で一度だけ挨拶をする機会はあったのだが、よく覚えているなと感心していると 「休憩するのでしたら、一緒にコーヒーでもいかがですか?」との誘い。断る理由があろうはずもなく、一緒にテーブルに就いたのだが緊張して何を話したのかよく覚えていない。
しかし、別れ際の一言だけはよく覚えている。「スキー楽しんで下さい。ではまた・・・」
なかなかの殺し文句。 さすが「ゲレンデの貴公子」と呼ばれた男。これで私の勘違いは決定的になったのである。
そして、あれから20年。 石井代表との縁は今もなお続き、スキーは私にとって生活の一部になっている。
とはいえ、石井代表との個人的な縁(思い込みとも云うが・・・)だけで、パノラマスノーアカデミーに通っているわけでなく、それなりの理由はしっかりある。
それはスクールのカタログ「お品書き」を見れば一目瞭然。目的・レベルに応じてこれほど緻密に、しかも多くのバリエーションを持つスクールを私は他に知らない。それに加えて、質の高いイントラの多さについても特筆すべきものがある。
レッスン内容、指導方法については、このサイトに投稿された多くの方々がすでに述べられているので、私はそれ以外の部分で評価していることを述べたい。
まず、このスクールはとにかく雰囲気がいいのである。受講者用のサロン(控室)があり、受講者たちはそこで容易に打ち解け、すぐに仲間になれる和やかな空気がある。
それは事務方スタッフの気配りがそういう環境を作っているからだろう。
特に、新規参加者は他のスクールにありがちな、居づらさや疎外感を感じる事がない様、スタッフは新規参加者には特に念入りに気配りし、孤立させないように配慮しているように思う。
したがって、常連客と打ち解けるのも早く、その雰囲気に惹かれリピーターとなった人が数多くいる。
そんな気配りがあるからこそサロンに限らず、レッスン中でも、しばしば笑いが起き、スキーを楽しむ雰囲気が自然に出来上がるのだと思っている。
インストラクターも「スキーを楽しもう。一緒に上手くなろう。」という意識を強く持つ方々がたくさんいる。
昨シーズンの事である。私がプライズを受験して、見事不合格・・・・ やれやれと思っていると、一人のイントラがわざわざ私のところにやってきて、私の滑りの欠点についてアドバイスをしてくれたのである。彼のレッスンを受講したことは無いのだが、彼は私の滑りを見ていたのである。彼にしてみれば、自分の受講生ではない。赤の他人(?)の話・・・・である。
それでも「見ちゃいられない・・・」 そういう熱い想いが彼を動かしたのだろう。ありがたい話である。これもまた、このスクールの魅力の一つである。
そして最後に、私のお気に入りがもう一つ。それは宿泊施設である、ゲレンデ前と云う訳ではないが、客室数250のリゾートホテル。広いツインルームにシングルで宿泊である。
初対面の人と同室と云うのは気を使うものだが、その心配は無用。おまけに温泉付、マッサージ室もある。誰に気兼ねすることなくリラックス出来るのである。
オーバーステイも無料なので、レッスン終了後部屋に戻って、温泉に入浴してからのチェックアウトも出来る。食事についても和洋中とローテーションが組まれ、連泊しても飽きることはない。
そして特筆すべきはその料金。スクール受講生特別価格とのことで、民宿並みの価格なのだ。 こうなると今更民宿などには泊まる気になれない・・・・ 中高年にはまさに天国・・・(?)
私は、身近にスキーをする友人がいない一人スキーヤーである。だから、スキー場へはいつも一人で行くことになるが、一人スキーヤーだと感じたことはない。何故なら、パノラマスノーアカデミーが私の居場所だからである。そこに行けば誰かしらの知人、友人がいる。
毎年スキーシーズンを心待ちし、スキー場で知人・友人と9カ月ぶりの再会を果たす。身体能力の衰えを感じながらも、それでも上達しようと悪戦苦闘・・・・何の為に? と自問自答しつつも、人生の後半を楽しんでいる。 そういう場所を与えてくれるこのスクールに感謝しつつ・・・・あれから20年は、これからも加算されていくのだろう。
【静岡県 Tさん 50代 男性】