スキー級別検定会総評
主任検定員を務めました中尾です。
2月15日に開催されました級別検定会につきましては、1級30名、2級17名、合計47名と多くの方々がご参加くださいましたことを、主催校であります、パノラマスノーアカデミーを代表いたしましてお礼申し上げます。
当日は、気温が高くバーンコンディションが心配される中での検定会でありましたが、最後まで良い斜面状況を維持できたのではないでしょうか。
私からは、検定会全体を通して感じたことを述べさせていただきます。
スキーのターン運動を構成する中で、まず初めに確認していただきたいことがポジショニングになると思います。
ターン構成は大きく3つの局面に分類され、初めに次のターンに入る場面(ターン前半の始動期)、次にフォールライン方向に身体が向く場面(スキーに一番圧がかかる荷重期)、ターンを仕上げる場面(ターン後半の次のターンへの準備期)。
この3つの場面と身体の位置関係(ポジショニング)が非常に重要です。始動期では次のターン方向へ重心を移動し、フォールライン方向の斜面の斜度と身体が直角になるように合わせ、ターン後半に山側に倒れないよう外側のスキーの上に重心を位置する。このようなポジショニングが保たれないと的確な加重運動やスキー操作に繋がらないと思います。まずはプルークファーレンやプルボーゲンでポジショニングを確認してみてください。
最後に、今回の検定会でも多くのジュニアの皆さんの参加を目にすることが出来ました。
スキー界の先を考えたときに非常に喜ばしいことだと思います。そんな皆さんにお願いがあります。スキーは用具やリフト代、宿泊代等、非常にお金のかかるスポーツです。そのスポーツを続けさせてくれているお父さんやお母さん等に感謝をしてください。
感謝の気持ちがあってこそスキーを続けられ、その先に合格が見えてくると思います。
●1級
今回の検定会は非常にレベルが高く、加点も多くみられました
合格点に達している方は、基本のポジションから外足を中心にしっかり荷重・回旋・角付けが出来ており
結果的にスピードにものって演技が出来ている事を評価させていただきました。
惜しくも合格点に足りなかった受験者においては、基本のポジションから上体から外れてしまい以下の状態が複合して見られました
体が内側に倒れる(内倒)②体が早く回る(ローテーション)③重心が後ろ(後傾)
結果的に〇スキーが必要以上にズレてしまう〇ターンがすぐに終わって向きが変わってしまう
〇ターンスピードが出てこない
プルークスタンスポジションでの外足荷重がパラレルになっても変わらない上体を常にキープ(基本ポジション)した中でスキー操作ができるように練習いただけると良いかと思います。
今回の検定会は成人を中心に多くの方が合格され非常に嬉しく思います。
今後も生涯スポーツであるスキーを楽しみながら、スキー技術を向上される事をスクールレッスンにおいてもご協力させていただきます。 検定員 丸茂
●1級
両脚の同調操作がされている中で、スキーの横ずれをコントロールしたターンができているか。さらに種目にあったターン弧とリズムであるかを評価いたしました。
上体のローテーションや内倒のパターンが多く、スキーのトップの動きが少ない印象を持ちました。
原因の一つに雪面に近い足首の緊張感不足があるかと思います。
足首の緊張感を保つことにより、ターン前半に外側に押しずらされるスキーの上に体がついていくことができ、谷まわりから角づけや外足加重がしやすくなります。
トレーニングとして、スキーブーツを操作する意識で滑ってみてはいかがでしょうか。
検定員 天野
●2級
スキーの横ずれを使いながら、スピードをコントロールしたターンができているかに注目して評価いたしました。
エッジング時は踵に重さが乗っていますが、切り替え時には重心が母指球の上に乗るくらい重心を前に出すことで脚の曲げ伸ばしが現れ、エッジの切り替えや外足荷重がしやすくなると思います。 検定員 天野
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