スキー級別検定会総評
主任検定委員を務めました中尾です。
2月16日に開催されました級別検定会につきましては、2級26名、1級31名と大変多
くの方に受検をしていただき、主催校でありますパノラマスノーアカデミーを代表いたし
まして感謝申し上げます。
検定員3名で行った判定会議の内容を総評としてお伝えいたします
2級
2級検定では外スキー内スキーを同時に操作し(同調運動)、パラレルスタンスでの滑走を
基本としています。従いまして、ターン運動の中で「八の字」が出てしまうと合格点には至
りません。この同調運動を基本操作とした中での適正なポジショニングやエッジングが求
められてきます。
べーシックパラレルターン大回り・小回りにつきましては、スキーのテール部分を外に開
きだしターンを作るのではなく、トップ部分にも働きかけターン運動を構成している方に
合格点を出しました。トップ部分が通過した場所を、テール部分が通過するイメージで滑走
していただけるとよいと思います。
シュテムターンにつきましては、次の外足を開きだすと同時に重心をスキーの真ん中に移
動し、外脚にしっかりと荷重をしてください。
1級
1級検定では同調運動に加えて、力強いエッジングによるカービング要素が含まれたターン
運動が求められています。このカービング要素とは、完成されたカービングターンへの入門
とご理解いただけたらと思います。
パラレルターン大回り・べーシックパラレルターン小回りで求めているカービング要素で
すが、ターン内脚の親指を持ち上げて外側のエッジを活用する意識をもっていただけたら
と思います。先ずは外側のエッジを活用することを恐れず・怖がらす挑戦してみてください。
·総合滑降
この種目の着眼点は、リズムが途切れることなく大中小のターンを組み入れることが出来るかです。
スキーのテール部分を外に開きだし減速してターンサイズを変更すると、
滑らかなターン運動には繋がっていきません。
多くの受検者の方は、大回りから小回りの構成を選択されていましたが、
小回りではなく中回りでの構成をお勧めします。
パラレルターン小回り (不整地含むナチュラル)
非常に技術レベルが高い受検者の方が多かったと思います。
コブ斜面の滑走の場合は、スタートからゴールまで停止や転倒することなく滑走すること
が重要で、その中でスキーでコブにぶつけてスピードコントロールをするのではなく、
スキーでコブの内側を削りスピードコントロールできている方を合格としています。
今回はコブの滑走を選択された方が非常に多く、
コブキャンプを多く企画している当アカデミーといたしましては、
そこでのレッスンが、コブを滑走するための技術の習得に繋がっているものと喜びを感じ
ております。
最後になりますが、今回の級別検定会にも多くのジュニアの皆さんが参加をしてくれまし
た。スキーは用具や宿泊費、リフト代金等、非常にお金のかかるスポーツです。
そのスキーを続けさてくれているお父さんお母さんへの感謝の気持ちを忘れずに、
楽しんで上達を目指してください。
カテゴリ