主任検定員を務めました中尾です。
2月2日に開催されましたプライズテストにつきましては、雪が降る決して条件の良くな
い状況下でありましたが、テクニカルプライズ44名、クラウンプライズ19名、合計63
名と多くの方が検定会に参加くださいましたことを、主催校であります、
パノラマスノーアカデミーを代表いたしましてお礼申し上げます。
長野県スキー連盟 舘野検定員、木曽福島スキースクール 村上検定員と、検定会議での内
容を総評としてお伝えいたします。
〇大回り
滑走する上で非常に重要であるポジショニング(センターポジション)が崩れている受験生
が多くみられました。特に切り替え時に身体がスキーと一緒に落下方向に移動できずにポ
ジショニングが後ろになる方や、また基本的なポジションが腰の部分で前かがみにおれ、
スキーに対して身体が被っている方等、結果として適正にスキーに力を加えることが出来て
いなかったように思われます。降雪下での滑走のためポジショニングやスキー操作が通常
よりも難しかった部分はあったかと思いますが、どのような状況下でも対応できるように
トレーニングを行っていただきたいと思います。
〇小回り
様にボジショニングが崩れている受験生や、大回りの運動要素と違う操
ンを構成している受講生が見られました。テクニカルプライズでは、制動要素が強く落下運
る動きの方が多くみられました。またクラウンプライズでは、カービング
く意識した結果、ターン孤が縦長になっている方が見られました。クラウンプライズにおい
ても、ターン運動の前半はスキーの面を利用し、しっかりと孤を作ることを意識してはどう
でしょうか。
〇総合滑降
この種目の着眼点はリズム変化の前後のターン運動のつながりですが、前後で運動要素が
変わり、結果としてスムーズなターン運動につながっていないように見えました。大回りが
ら小回りはスムーズなターン運動を阻害するリスクが上がると思われますので、中ターン
で構成することをお勧めします。
〇不整地
テクニカルプライズ、クラウウンブライズともに非常に練習されて、技術レベルが高い方が多
かったと思います。その中で、コブ斜面に対して上手に対応できていない方は、
スキーだけが落下し身体が後ろに残っていたように感じました。切り替え時には身体も落下させ、
スキーと身体が離れないように滑走することを意識してください。
最後に、今回の検定会でも多くのジュニアの皆さんの参加を目にすることが出来ました。
スキー界の先を考えたときに非常に喜ばしいことだと思います。そんな皆さんにお願いがあ
ります。スキーは用具やリフト代、宿泊代等、非常にお金のかかるスポーツです。そのスポ
ーツを続けさせてくれているお父さんやお母さん等に感謝をしてください。感謝の気持ち
があってこそスキーを続けられ、その先に合格が見えてくると思います。
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