受検された皆さま大変お疲れ様でした。お陰さまで事故や怪我等なく、無事に検定会を終了することができました。皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
主任検定員を務めさせて頂きました中村より各種目について総評させていただきます。
ターン前半でのとらえ(セットポジション)と、とらえたスキーへの荷重動作を主な観点とさせていただきました。
1種目目の大回りはバーン状況も良く、脚部の屈曲伸展運動を使って積極的に動けていた方が多かった様に思います。動き続けられた方に、高得点がつきました。
ターン前半にポジションが遅れ、とらえられないまま落下が始まってしまった方や、ターン後半の外力が強まる場面で重心が下がらず角付けが浅いままだった方は、ハイスピード・急斜面でのバーン設定の中では、ズレる量(=制動要素)が多くなってしまい、減点要素となりました。
2種目目の総滑は、両サイドにたまった雪を警戒し過ぎてしまったのか、全体的にスピード感がなくなってしまったり、脚部の動きが止まってしまったり、大回りに比べると消極的に見えてしまう方が多かった様に思います。その中でも、コートを広く使い、スピードを繋げてこれた方に高得点がつきました。
3種目目の小回りも、大回り系種目と同じ運動要素で、脚部を動かし続けられた方には高得点がつきました。ターン後半に動きが止まって荷重する時間が長くなってしまい、急激な切り替えになってミスしてしまったり、前半にとらえられないまま落下が始まってターン弧が浅くなってしまう方、脚部の屈曲伸展運動が少なく左右にスキーを当てるだけになってしまった方は、減点となりました。
4種目目の不整地では、整地種目と同様に脚部の屈曲伸展運動と、雪面コンタクトを観点とさせていただきました。
硬く、形状もハードな斜面設定であった為、上体も使ってしっかりスキーを押さえ込む必要がありました。重心が高く、上体が起きてしまった方は、バランスを崩していた様に思います。強い衝撃に耐えられるポジショニングを維持できた方に、高得点がつきました。
総評は以上になります。
積雪不足で検定会開催が危ぶまれる中でしたが、先週末の降雪や冷え込み、スキー場の皆さまのご協力で、何とか実施することが出来ました。
残り少ないシーズンとなりますが、皆さまのスキーライフが更に充実したものになりますよう願っております。
合格された皆さま、おめでとうございました!
今回は残念だった皆さまも、次回に繋がれば幸いです。
スキースクールは3月末まで営業いたします。皆さまの上達のお手伝いが出来るよう、スタッフ一同努めて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。
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