1月21日(日)に行われました、級別バッチテスト 検定員の総評です。
【主任検定員 佐藤】
雪量不足でコース幅も狭く、また天候が悪い中でしたが、怪我人も無く検定ができありがとうございました。
総評ですが今シーズン1回目の検定でしたがスピードがある中でターンをする為の曲げ荷重、伸ばし切替などスポーツとしての運動が表現できた方は点数が伸び、身体の動きがなかなか表現できなかった方は点数が伸びなかった気がします。
その中でも2級のシュテムターンは開き出した外足に乗り込みターンをしてる方が多くみれて素晴らしいと思いました。
1級ではスピード感ある中で荷重をし、ターンスピードを上げ、コントロールできる方がみられ素晴らしいと思いました。
今回良い結果が出なかった方はスキー全体のベースアップし、スピード感ある中で自分の実力が発揮できるようになると良いと思います。
検定はその時一本の滑りになります。
緊張しても、バーンが悪いくても自分の滑りが発揮できるようにこれからも頑張って下さい。
ありがとうございました。
【検定員 中尾】
検定員を務めました中尾です。
私からは1級検定につきましての総評を申し上げます。
初めに大回り・小回りについてです。
1級のパラレルターンではカービング要素を求めておりますことから、荷重・角付け・回旋の運動が適正に行われているかを、着眼点に判断をさせていただきました。
もう少し具体的に申し上げますと、股関節・膝・足首が適度に曲がった状態での荷重、左右4つのエッジ全て、特に外側のエッジが適度に使用された角付け、また外脚については内旋・内脚については外旋の回旋運動が適正にされているかです。この3つの運動要素が適正に行われている受検生の方には70点をつけさせていただきました。
次にフリー滑走です。
フリー滑走につきましては、スピード感と滑らかなリズム変化を着眼点としております。
具体的には、大回りでトップスピードに到達した状況から、スピードをダウンして小回りに入る操作により、滑らかなリズム変化の観点が失われている受検生の方が見られました。
このことの解決方法としましては、早い段階でリズム変化を導入し、かつ小回りではなく中回りにてターンを構成することが良いと思います。
最後に不整地です。
今回の検定会では雪不足によりコブ斜面での滑走ではありませんでした。
また、さほど斜面も荒れた状況ではなかった事より、外脚・内脚の操作が少し乱れた場合でも減点の対象とさせていただき、荷重・角付け・回旋運動が適正に行われている受検者の方には70点をつけさせていただきました。
雨が降る悪天候にもかかわらず、検定会にご参加いただきましてありがとうございました。
合格されました方々おめでとうございます。
今回は残念な結果に終わった方々につきましては、目標の達成に向けてパノラマスノーアカデミースキースクールが、お手伝いをさせていただきたいと思います。
【検定員 林】
級別検定会を受検された皆様ありがとうございました。雨という厳しい天候でしたが、無事に終了でき皆様のご協力に感謝いたします。
2級検定では、足首・ひざ・股関節を柔らかく使って、ターン外側になるスキーにしっかりと重さを伝え、ターン(速度と回転弧)をコントロールして仕上げているかを評価させていただきました。
今回の検定では、頭や上体から谷方向に飛び込んで次のターンのきっかけを作る方が見受けられました。
これではターンの外側になる足が体から遠くなってしまいスキー板に十分な重さを伝えられません。そのような方はターンをするためのポジションが崩れスキー板の性能が十分に発揮されず点数が伸びませんでした。
スキー板が進んでいく方向を予測して自分の重心も一緒に動かしていくように意識すると次のターンへの導入がスムーズになると思います。
反対に、スキー板へ素直に重さを伝えられる位置に重心を移動し、ターン外側にある脚部の曲げ伸ばしによる外スキーへの荷重でターンをコントロールできていた方はよい点数をつけさせていただきました。
今回の検定で桜が咲いた方も、蕾が堅かった方も、受検で経験したことはスキーを続けていく上で大きな糧となると思います。まだまだシーズンは続きますので、今日よりも上手な明日の自分を目指して楽しんで練習しましょう。
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