3月5日に開催されたプライズ検定会に受検された方々、大変お疲れ様でした。
昨今の暖かい気候もあり、当日は緩んだ雪の中での検定会となり、難しい場面も多かったと思います。
途中バーン整備にもご協力頂きまして本当にありがとうございました。
お陰で検定会をスムーズに進めることができ、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
それでは検定員3名からの総評をお伝えさせて頂きます。
■大回り
雪が緩んだ中でも、ターン前半からしっかりと角づけができている方については、このような状況の中でも、板の撓みを感じられて早い抜け出しが出来ていたと思います。
一方、前半の捉えの運動が足りなかった方についてはエッジングが後半になってしまい、緩んだ雪でより制動要素の強い滑りになっしまったケースが見られました。また体とスキーが離れてしまっている人は、角づけだけになってしまい、スキーへの荷重が出来ない滑りになっていました。
ターン前半にしっかりと角づけを行い、重心とスキーの板と距離感、ポジショニングを大切にして頂けると、しっかりと荷重が行うことができ、ターン弧のコントロールや、ターンの抜け出しが良くなっていきます。ターン前半の運動について改めて整理していただきたいと思います。
■フリー
緩んだ雪の中でもしっかりとリズムを変えて、さまざまなターン弧をコントロールしてこれた方については評価が高かったです。そのためには、しっかりとセンターポジションがキープできることが重要だと思います。
またリズムを変えたときに、重心の位置が高くならないようにしたいです。リズム変化で重心が高くなり捉えが遅くなってしまうケースが多く見られました。結果として、ターン弧が縦長になりスピードコントロールを失ってしまっていました。
■小回り
板を左右に入れ替えた角づけだけになり、荷重が出来ていないため、緩んだ雪にスキーが潜り板が動かせないケースが多かったです。角づけしたスキーにしっかりと荷重するため、自身の重心移動も忘れずに運動したいです。また、緩んだ雪は滑走性が悪くなるので、回旋運動も合わせて使っていくことも必要だと思いました。
重心移動をしっかり行い、また板の動きを引き出すことでターン弧をしっかり描いていく運動に期待します。
■不整地
切り替えの局面で逆捻りを使って深くなったコブに対応してもらいたかったです。またコブの裏側へ雪面コンタクトを求めにいくために、切り替えから谷回りに向かって重心が移動していくようにしたいです。谷回りで板をすぐに横向きにしてしまうケースが多く見られました。重心がスキー板と一緒に落下することで腰が前に出てくるようになり、スキートップから雪面コンタクトが取れ、ターン弧が描けていけると思います。