プライズ総評
2月25日 富士見パノラマリゾートで行われました、プライズ検定会において
主任検定員を務めさせていただきました竹田征吾です。
まずはじめに。
今回、初の主任検定員を務めさせていただきました。
検定進行にあたり円滑にそして安全に務め受検頂いた皆様、本当にありがとうございました。お疲れ様でした!
そして前日から検定準備担当してくださったスタッフの皆様、ありがとうございました!
プライズ検定の総評をさせていただきます。
テクニカルプライズ大回り。
スキーに対しての体の向き(内、外)に伴う荷重の方向のずれが、スキーの大きなズレを生み、その結果バランスを崩す局面が多く見られた。働きかけのベクトルを見直し、スキーに働きかける力の向きを見直していきたい。
総合滑降
小回り主体の構成が多く見られた。大回りをベースにスピードを乗せていく演技を目指したい。
また、大回りから小回りに展開した際に小回りのエッジングが軽く、スキーを雪面に置き換えるような操作が多くみられた。ターンがしっかりしたエッジングを意識しスキーのたわみがみられると良い。
小回り
総合滑降の小回り同様、スキーを左右に置き換える操作が目立った。テールが大きく動くためターンの丸みが引き出せていなかった。トップのコントロールも意識したい。
また荷重、エッジングがロングターンと同じリズムの滑りも多く見られた。シャープなエッジングをイメージしたい。
たわみ+回旋操作の組み合わせを。
不整地
バンク滑りに対応した滑りがみられた。
そこにスキー操作の前後の動きをプラスし、コブの凹凸に対応したスキー捌きを目指したい。左右だけではなく、前後への仕掛けが欲しいところではある。
クラウンプライズ
大回り
全体的にはとても洗練されている動きが見られた。まずターン始動期のバランスが良く、ターン前半からスキーがたわみ、ターン孤に丸みを感じられた。
その反面ターン後半に過度なエッジングを行い、ターン前半部分でスキーが軽くなる局面も見られた。後半の抜けも大事だが、何より前半でのポジションニングを安定させていきたい。
総合滑降
斜面の使い方、リズム変化などの構成を練り直すだけで合格点に達したであろう滑りがみられた。滑り自体にはうまさを感じるので構成をアレンジし、スキーの楽しさをアピールしては?
小回り
ターンの幅、落差をマッチさせるには、スキーの回旋操作が必要で、ターン、スピードのコントロールを容易にする。
下記に表記する、バランス・リズム・タイミング・エッジングの4原則が合格者には見られた。
不整地
合格者の滑りには、スキーを左右に捌く操作に加え、吸収動作をプラスしコブの裏側への仕掛けが見られた。
コブの裏側へ体を運び、積極的にコブへアプローチしていければ点数を伸ばしていけるであろう。
※全体を通した検定員の観点として
○バランス(状況にあった前後左右のポジション、特にターン始動期)
○リズム(大回り、小回りに適したエッジングを含む)
○タイミング(各動作、各操作の早い遅い、長い短い、多い、少ない)
○エッジング(各種目に合った角付け量、荷重量)
の大きく分けた4点がメインの観点です。合格点に至らなかった種目にはこの4原則を再度見直し、ご自身の滑りを高めていきましょう。
お疲れ様でした。ありがとうございました。
富士見パノラマ会場
主任検定員 竹田征吾