主任検定員を務めました中尾です。
生憎の雨の中の級別検定会の開催になりましたが、2級19名、1級27名と多くの皆さんに受検していただきましたことを、パノラマスノーアカデミーを代表いたしまして感謝申し上げます。
では講評に入らせていただきます。
1級につきましては佐藤検定員、2級につきましては幸松検定員よりお話させていただきますので、私からは全体の総括を述べさせていただきます。
今回の検定会は雨の中の開催であり、普段と違い集中力を維持することも非常に大変ではなかったのではと思います。
一方で、雨を含んだ雪面は非常にスキーが走ることから、操作としては決してマイナス要素ばかりではないのかと思います。
2級と1級の技術的着眼点においての大きな違いを2点ほど。1級では完成された「同調操作」を求めることになります。
また、2つ目は、2級では求められていないターン運動の「切れ」これは「カービング」要素ともいわれます。
もう少し具体的に申し上げれば、2本の板の4つのエッジ全てを使用し、しっかりとスキーの「角」を立てて滑走できることと、ご理解をしていただければよろしいと思います。
このことは同時に、次の内脚の外側のエッジを使用することへの恐怖心との闘いでもあります。
1級では完成されたスキーの外側のエッジの使用を求めているものではなく、入門的に使えているとのご理解でよいと思います。
この「同調」と「スキーの外側のエッジ」を使いターンを仕上げられるかが合否のカギとなると思っていただきたいと思います。
また、2級つきましては上級者への入り口であると思います。従いまして、「大まわり」「小まわり」と2つのターンをしっかりと操作できることが求められます。また、2級検定では、多くの受験者の方々が対応に苦慮されているのが「シュテムターン」です。
パラレルターンの練習に多くの時間を費やすことで、シュテムターンへの練習が少しだけ足りないように拝見しています。
今回の検定会の中でも、多くの受検生の方が谷側方向へ「落下」していく運動要素が不足していたように感じました。
1級、2級ともにターンをするための要素として、一番基本となることが「外脚への荷重」になります。
外脚への操作が確実におこなえて、初めて完成したターンに近づきます。
「外脚への荷重」は超エキスパートになっても基本、永遠の基本となりますので、日々鍛錬を重ねていただきたいと思います。
本日の検定会でも、多くのジュニアの皆さんが参加をしてくれました。
残念ながら全員が合格にはなりませんでしたが、次は必ず合格できるように頑張ってください。
最後に検定員の先生からジュニアの皆さんに一つだけお願いがあります。それは、スキーをするには、お金がいっぱいかかります。
スキーをさせてくれている、お父さんとお母さんに感謝する気持ちを忘れないでくだい。
その気持ちこそが検定会で合格する事より大切なことだと思います。その気持ちを持ちながら、これからもスキーを楽しんで上手になって、
次の検定会では合格証をもらえるように頑張ってください。
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検定員を務めさせて頂きました佐藤です。
私からは1級の総評をさせて頂きます。
1級ではしっかりした外脚荷重と両脚同時操作に加えて、推進要素
レベルアップに向けて基本
総合滑降ではリ
ター
不整地小回りではコブの中で多少バランスを崩しな
大半の方が雨中で視界が悪いためかナチュラルバーンを選択
検定においてはナチュラルバーンの選択ももち
最後に雨の中の検定大変お疲れ様でした。合格された方は、新たな
一方残念ながら不合
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検定員を務めさせて頂きました幸松です。
私からは、2級の総評をお伝えいたします。
受検生の皆様、雨の中熱い気持ちを持って臨んでいただきお疲れ様でした。
2級は上級者の入口です。
急な斜面においてもハイスピードは望みませんが安定感のある滑りをしていることが望まれます。
雨での視界不良の中でも外足にしっかり体重を乗せてターンをして来た方は合格点が出ていました。
大回り、シュテムターンで、焦って上半身を回して山側に体が倒れてしまい外足が軽くなり不安定になってしまったり、小回りでリズムを取れなくなってしまった方々は合格点が出ていませんでした。
今回合格した方は更なる高みを目指して下さい。
残念な結果になってしまった方も懲りずにトライしていただきたく思います。
スキーの楽しさをより味わいましょう。
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